ダンボールは昔から、飲料水や食料を詰める箱として利用されてきており、どの家庭にも馴染みのあるものと言えます。最近ではインターネットを使った通信販売が加速し、発送においてダンボールが利用されるため、より利用頻度が高くなってきています。精密機械などの発送においては、保護するために何重にも包装がされる場合もあり、1つ購入すると空き箱が3つくらい出ます。そこで問題になるのが、ダンボールの後始末です。引っ越し用や防災用として保管しておく人もいますが、大抵の人は邪魔になるためダンボール回収日にごみとして出すでしょう。ダンボール回収は、地域によって無料か有料かが決まっていますが、ダンボール回収業者に依頼すれば無料で済む場合が多いです。なお、引っ越しのときに余ったダンボールは、引越し業者にそのまま引き取ってもらえます。
ダンボール回収をしてくれる業者を探す場合は、回収費用や何回まで対応してくれるかを確認するようにします。ダンボールの空き箱が増える時期として多いのは、3月4月頃でしょう。これは引っ越しのシーズンであるためですが、この時期は無料で回収してもらえない可能性があります。また、1回目は無料で、2回目からは有料という料金設定をしているダンボール回収業者も中にはあります。ホームページだけでは判断がつかないという場合は、直接電話をかけて確認するようにしましょう。
ダンボールは資源ごみであり、リサイクル率は95％以上という高い数値となっています。これは、日本において古紙をリサイクルするシステムが確立されているからに他なりません。回収されたダンボールは再び新しいダンボールとして市場に出回りますが、その工程について詳しく知っている人は多くないでしょう。まず家庭やスーパー、オフィスから出されたダンボールは、業者によってトラックで回収されます。ダンボールは紐でまとめられているため、まず紐解きと、不純物の除去を手作業で行います。その後プレス機にかけて圧縮し、温度や湿度があまり変化しない場所で保管され、製紙工場へと運ばれます。更にダンボール工場へと運ばれ、加工され新しいダンボールが出来上がるのです。
このシステムがうまく回るためには、まず私たち一人ひとりがダンボールを資源ごみとして分別し、適切に処分することが重要です。回収業者に引き渡す前に、不純物をできるだけ取り除き、当日まで雨に濡れないように注意しましょう。ダンボールは水に弱く、濡れてしまうとリサイクルが難しくなるためです。
